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The Apples In Stereo (Elephant 6's Great Band)

90年代、最も人々に愛され、伝説となったインディーレーベル、Elephant 6。そんなElephant 6の創始者の一人でもあり、数々のElephant 6のバンドのプロデュースを担当した、Robert Schneider率いるバンド「The Apples In Stereo」、肩書きは素晴らしいが2年前くらいに始めて聴いたときは正直あまりピンとこなかったバンドだった。しかし最近聴きなおしてみるとElephant 6特有の「絶妙な可愛らしさ」みたいなのが所々入っており、まさにElephant 6シーン(これはジャンルにまでなった!)の模範となるバンドであることに(今更ながら)気づきハマっています。

そもそもElephant 6は、1980年代後半に当時大学生だった、Robert Shneider、Bill Doss、Will Cullen Hart、そしてJeff Mangumが、それぞれが宅録でとった音源をコピーし合って交換し、共有し始めた所から始まる。そういった名残から1991年、Robert ShneiderがApples In Stereoとしての1stシングルを出すために、Will Cullen Hartに「Elephant 6のロゴ」を書いてくれるよう頼み左のロゴが完成。その後1993年6月、彼らのEPである『Tidal Wave EP』を500枚プレスし、発売。これがエレファント6レーベル会社でリリースした始めてのレコードとなった。これがエレファント6の始まりである。

そして残りの3人であるが、彼らは当時Synthetic Flying Machineというバンドを組んでいた。さあ、このバンドはエレファント史上最も有名な前身バンドであり、後にThe Olivia Tremor Controlとなる。そして1994年に彼らの1st EPであるCalifornia Demiseをリリースし、これがエレファント6の2ndリリースとなった。その後Jeff Mangumが脱退しNeutral Milk Hotelを結成したという訳である。

エレファント6において特徴的なサウンドはビーチボーイズリヴァイヴァルとも言われる、そのコーラスワークとサイケデリックでポップでキャッチーなサウンドである。彼らのサウンドはNeo-Psychedeliaというジャンルを生み出し、人によってはその音をElephant 6とそのまま呼ぶ人もいる。その中で今回注目しているThe Apples In Stereoは、そのElephant 6を作ったバンドでもあり、このジャンルを聴いていくには最も取っ付きやすいバンドなのである。とりあえず聴いてみて。

The Apples In Stereo / Tidal Wave

とにかく映像からして可愛らしいし、Robert Shneiderの若はげっぷりもまた可愛いじゃない(笑)エレファント6は個人的に最も大好きなレーベルで好きなアーティストも多いけど、その中でも、このThe Apples In Stereoの存在を忘れないでほしいと自分に言い聞かせています。今年、待望の新作も出したみたいなのでそちらも是非チェックするつもり。それでは最近エレファント6再ブーム到来しています、と告知した所で今日はおしまいにします。

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